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『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』 都留民子

おっさんは、フットワークが弱い。
予算もなく、片手間の「すきま研究」者は、お金も暇もない。

誰かの調査データはありがたくいただきたいが、 「すきま」にはまるようなデータがうまいぐあいにない。
経済成長や雇用確保によって社会保障を充実させよう・・などというのは、小手先のテクニックによる「問題先送り」でしかない。
という話をズバッと語るのが都留先生しかいないのか・・ということをよく感じた。

「20世紀型」の成長社会の「行き詰まり」が、最も端的にあらわれたのが「炭鉱地帯」でもある。
「軍艦島」の世界遺産がどうの、という話題があるが、「陰」はずっと続いている。
今さら「大牟田か?」と思うのは、現実逃避して「島根に逃げる」発想かもしれない。 

フットワークのある学生さんが走ってくれたからこそヒストリーも集まる。
そこから「何」を読み取るか、だが、
純粋に、おもしろい!!
  しょうもないフィクションの「底の浅さ」にくらべて、現実世界の奥深さ。

『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』 都留民子 大月書店
序章 社会的貧困の再発見のために(都留民子)

第1章 田川・大牟田地域の特徴(高林秀明・都留民子)
 第1節 地理的位置など
 第2節 産業・就業の推移
  1.炭鉱産業のスクラップ化と労働者の流動化
  2.炭鉱合理化・閉山後の産業政策――企業誘致策の失敗
  3.失業対策事業による地域開発
 第3節 地域住民の労働と生活
  1.人口の減少・高齢化,および世帯の縮小
  2.労働の状況――中心は第三次産業の中小零細企業の労働者
  3.大量の失業者――雇用では解決できない失業問題
 第4節 住民生活を支える社会制度
  1.雇用保険制度の現状――2割を切る失業給付受給者
  2.生活保護の現状――失業世帯には対処できていない
  3.社会保障としての失業対策事業――田川を中心に
  4.公共財としての公営住宅――ヨーロッパ「福祉国家」なみの田川

第2章 「労働」と「家族」のアイデンティティの研究方法(高林秀明・都留民子)
 第1節 調査の方法
 第2節 オーラルヒストリー分析の方法――状況・リアクション・アイデンティティ
 第3節 労働・家族生活からの類型

第3章 14人のオーラルヒストリー――人々はどのように生きているか(都留民子・堀木晶子・高林秀明・増淵千保美)
 第1節 男性たちのオーラルヒストリー
  1. つらい仕事も家族のために――「安定」グループの40代の運輸労働者
  2.朝8時半から翌朝4時まで,休みなしで2か月――「不安定」グループの30代の生活保護受給者性
  3.50歳になろうかっていうおじさんがですよ,親に頼る……――「不安定」グループの40代の求職者
  4.どうしよう……サラ金に手を出したら負けになる――「不安定」グループの50代の求職者
  5. 母ちゃんとの付き合いが一番楽しい……「不安定」グループの40代の求職者
  6.やはり,自分の努力不足……――「不安定」グループの40代の障害者
  7.知人の家に世話になって……――「不安定」グループの50代の元自営業
  8.仕事か労働運動か,今岐路に立っている――「不安定」グループの40代の労働組合活動家
 第2節 女性たちのオーラルヒストリー
  1.私が正規で働きつづけなければ生活はできない――「安定」グループの30代の正規職の母親
  2.自分の人生だから,自分で生きる!――「安定」グループの60代の元失業対策労働者
  3.今が一番幸せ!――「不安定」グループの30代の生活保護受給の母親
  4.まだ働けるから,生活保護はいや――「不安定」グループの母子世帯の母親
  5.同じ肝炎なのに,補償がないんです――「不安定」グループの50代の母親
  6.生活保護があって,よかった!――「不安定」グループのひとり暮らしの高齢者

第4章 「労働」と「家族」のアイデンティティ――8グループの特徴  (都留民子・堀木晶子・高林秀明・増淵千保美)
 第1節 アイデンティティのカテゴリー,そしてシェーマ
  1.「労働」のアイデンティティのカテゴリー
  2.「家族」のアイデンティティのカテゴリー
 第2節 現状はまぁ,満足……――男性の「安定」グループ
  1.「やりがい」と「家族のため」――60歳未満の男性
  2.「充足」と「生きがい」――60歳以上の男性
 第3節 生きのびる手段――男性の「不安定」グループ
  1.「個人的抵抗」と「失意」への傾斜,そして「家族の協力」――60歳未満の男性
  2.余儀なくされた「労働」と「引退」――60歳以上の男性
 第4節 落ち着いた生活―女性の「安定」グループ
  1.家族への「満足」,そして「働きたい」――60歳未満の女性
  2.労働者の集団的アイデンティティの保持――60歳以上の女性
 第5節 生活は苦しい―――女性の「不安定」グループ
  1.働くことは当たり前――60歳未満の女性
  2.集団的アイデンティティの持続,あるいは「とにかく働きたい」――60歳以上の女性

第5章 「労働」の限界・「家族」の限界,「社会化」されないニーズ(都留民子)
 第1節 「個人化」,そして中途半端な「社会化」のなかのアイデンティティ
  1.男性の「労働」と「家族」のアイデンティティ
  2.女性の「労働」と「家族」のアイデンティティ
 第2節 収奪を強める日本の社会保障制度――「医療」への憤慨
 第3節 社会保障制度による生活の「社会化」にむけて

補論 日本における稼働世帯の貧困と社会保障(唐鎌直義)
 第1節 貧困・格差の広がりとその深刻化 
  1.就業形態から見た貧困の実相――世帯業態別に見た稼動世帯の貧困 
  2.地域別に見た貧困の実相――地域別貧困率と保護率 
 第2節 社会保障の貧困除却機能の再構築を 
  1.雇用の劣化と社会保障の危機の本質 
  2.失業者の増大と劣化した雇用保険制度 
  3.社会保障財源をめぐる問題 

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テーマ : 社会福祉士
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

おっさん@社会福祉士

Author:おっさん@社会福祉士
お芝居は好きですが、
「ハッピーエンド」の話はもの足りん、という、困った奴?
安物のフィクションより、現実のほうがドラマチックと思うと、「非日常」を求めて観劇する意義が薄れる。

自称「すきま研究者」。誰もやってないことは、自分が先頭に立てるはずだが、誰もやってないことを確認するのも難しい。誰もいないと寂しいし・・。というジレンマ。

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