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正しい答え「なし」の出題。 ~ 第28回 社会福祉士試験

ことしも、3月に社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験、合格発表があった。
(問題・ 午前。 午後。
合格ラインは88点/150点満点。 基準の「60%」より2点低いが、これまでよりは「60%」に近くなった。
今年の合格率は26.2%。(一昨年。私のときは27.5%)

基本「5択」問題の正解発表に、「なし」が2問あったので、
「新たな出題方法か?」と思ったのだが、
出題が不適切で「正しい答えを選べない」ため、受験者ぜんぶに配点することになったらしい。
(結局は、「86点」でも合格できたわけだ。)

「不適切」問題の内容は、

問題141
事例を読んで,本件の通告先として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

〔事 例〕
中学3 年生の男子(15 歳)が,商店で食料品(1,200 円相当)を盗み,被害届が出
されて警察に補導された。特に食べるものに困っていたわけではないが,軽い気持ち
で万引きしてしまったと供述している。
1 市町村
2 児童相談所
3 検察官
4 家庭裁判所
5 都道府県公安委員会


答え「なし」の理由
万引き(窃盗)をした当該少年の取扱いについては、警察は、検察官に「送致」す
ることになる。
したがって、「通告先」を問う本問題は成立しない。


まあ、窃盗は「刑事犯」だから、警察から検察。起訴されれば裁判所・・ということになるのが当然だが、
出題者の意図として、社会福祉士が「どこに」通告すると想定したのか?
そもそも、事例の文章に「主語」がない。 
社会福祉と関係なく、警察が検察に「送致」するという「用語」を間違えた、というレベルだったのか?
(印刷しなおす時間がなかったため、「解答を要しない試験問題について」を試験前にあわてて作ったようだ。)

また、
問題67
事例を読んで,生活保護を受けているHさんの現在の社会保険の適用について,正しいものを1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Hさん(58 歳,男性)は週当たり40 時間労働のU社の正社員であったが,持病が
悪化し,U社の業績不振もあり,週当たり12 時間労働のパート社員となった。H
さんは賃金が大幅に下がり,蓄えも底をつき現在は生活保護を受けている。なお,
Hさんを扶養する者はいない。
1 国民年金の第二号被保険者である。
2 市町村が行う国民健康保険の被保険者である。
3 介護保険の第二号被保険者とはならない。
4 雇用保険の被保険者である。
5 労働者災害補償保険の対象とはならない。


答え「なし」の理由

選択肢1 については、第一号被保険者となるため、誤りである
選択肢2 については、生活保護法による保護を受けている世帯に属する者は、市町
村が行う国民健康保険の被保険者とならないため、誤りである
選択肢3 については、退職時に本人の申出によって、健康保険法の任意継続被保険
者となることや、その可能性を打ち消す記述が本事例文にないため、正しいとするこ
とはできない

選択肢4 については、一週間の所定労働時間が20 時間未満である者は、雇用保険
法の適用を受けないため、誤りである
選択肢5 については、労働者災害補償保険は労働者に適用され、労働者は労働時間
や生活保護法の適用関係とは無関係に決せられるため、誤りである
したがって、正答となる選択肢がない


出題者は、「3」を正答としたつもりだが、その後、「どれも正しくない」という指摘をうけたものと思われる。

病気による収入減で生活保護を受けるようになる人はけっこういるので、想定される事例ではある。
私が相談を受けるとき、一番に確認するのは「社保はどうなってますか?」なのだが、
だれしも、退職後に「任意継続」か否かは重要ポイントだ。

出題者は、クイズ感覚で5択を問題を作っているから、
実際の相談場面が分かってない。 (たぶん。)

過去にも、「どれもアカンのちゃうん?」 という出題はあった。 (正直、レベルの低い業界だと思う。)
指摘を受けても、「正解とはいえないまでも、この中で選ぶとすれば・・」のレベルで「正答」を強行してたようだったが、
「正しくないこと」を認めただけ、進歩したのだろうか。

なお、合格にあたって、「トータルで60%」のほかに「0点の科目がない」という基準があるが、
「全員配点」があると、少なくとも「この科目での0点」は免れる。 ラッキー♪ という受験生もいただろう。
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否定の根拠。

>3:介護保険の第二号被保険者とはならない。

「ならない」と否定するのなら、「1人でも被保険者になる」状況があるなら、
「正しいとすることはできない」というレベルでなく、「正しくない」である。

(実際に、Hさんが、2号被保険者であるか否かは、手続きをしているかどうかによるから、文面だけでは判断できない。

 が、出題は、「第二号被保険者ではない」でなく、「第二号被保険者とはならない」との断定だ。それは間違い。)

「解説」のほうも、パッとしないぞ。

国保

生活保護の受給中は、
「市町村のおこなう国民健康保険」の限定でなく、
「国民健康保険」そのもの(組合国保も含めて)に加入できない。
(国民健康保険法で規程あり)
わざわざ「市町村」を加える、解説のほうも、ちゃんと精度理解しているのか?
プロフィール

おっさん@社会福祉士

Author:おっさん@社会福祉士
お芝居は好きですが、
「ハッピーエンド」の話はもの足りん、という、困った奴?
安物のフィクションより、現実のほうがドラマチックと思うと、「非日常」を求めて観劇する意義が薄れる。

自称「すきま研究者」。誰もやってないことは、自分が先頭に立てるはずだが、誰もやってないことを確認するのも難しい。誰もいないと寂しいし・・。というジレンマ。

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